バースレビュー

こんにちは。

最近暖かい日も増えてきましたね!

こやぎちゃんを年末に出産したので夜中の授乳も寒かったり、こやぎちゃんが寒くないように色々と神経をつかっていたので、暖かくなってくると育児も少ししやすくなったような気がしています(*^-^*)

 

さて今日のタイトル「バースレビュー」ですが、聞いたことありますか?

出産された方であれば、知っておられる方もいるかもしれませんね(^^)

 

バースレビューは「分娩想起」とも言って、簡単にいうとお産の振り返りをお産を担当した助産師と一緒に行う事です。

お産中ってみんな必死だけど、結構しっかり覚えていたりします。

自分が発した言葉、私たち医療従事者の言動、立ち会っている夫の言動、陣痛室や分娩室の環境など…細部まで記憶として残っているお母さんが多いのです。

自分のお産を振り返って、「あの時のあの処置って何してたんだろう」「赤ちゃん何か処置をしてたみたいだけど、何してたの?」「一時バタバターとした時があったけど、何が起こってたの?」等など…

お産中の疑問や感じた事を助産師に投げかけてもらったり、ありのままを語ってもらう、それを通してお母さんが自分のお産を肯定的に受け入れられるように援助していく事が助産師の大切な役割になってきます。

「しんどくて辛くて、たくさん弱音を吐いてしまったけど、わたしも赤ちゃんも頑張った!」と思える事で、その後の育児もより前向きなスタートがきれると思うのです。

 

私は助産師として病院で勤務していたころ、このバースレビューを行うのが好きでした(*^_^*)

一緒に共有させてもらったお産を振り返る事で、その時の感動をもう一度味わえたような気持ちになったり、お母さんに「頑張ったんだよ!」という事を伝えたくて、助産師の仕事をする中でも「バースレビュー」は私の中でとても大切にしている時間でもありました。

 

以前勤めていた病院は、お母さん自身にもお産後に感想を書いてもらって(長文でも短文でもOK)、助産師もお母さんへのメッセージを書く、という事をやっている病院でした。(文章でのやりとりだけでなく、バースレビューも行ってます)

私は、毎回書きたい事がありすぎて、長文のメッセージを書いてしまいがちで(笑)

毎回、お母さんの感想を読んで、楽しみながら、時々うるうるしながら(笑)メッセージを書かせてもらってました。

 

ある日、一人の先輩のメッセージを見て感動した事がありました。

その先輩は超ベテランで、口数が少ないクールな先輩でした。

たまにちょっと怖いなと思う事もありましたが(笑)

助産師として尊敬していた先輩の一人でした。

先輩がお産介助したお母さんは、お産後の感想に「人生で一番うれしい日になりました。ありがとうございました」と書いてくださっていました。

それに対する先輩のメッセージが「こちらこそお産に立ち会わせて頂き、ありがとうございました。これから、もっと嬉しい事がありますよ。おめでとうございます」と書いてありました。

短文のメッセージでしたが、すごくすごく良いメッセージだと思うのです。

今後の育児がより楽しみになるメッセージで、まさに「お産を肯定的に受け入れ、前向きな育児のスタートがきれるように援助する」助産師として素晴らしい言葉だなと思いました。

 

その先輩に「このメッセージすっごい良いです!MVPです!わたしもこんなメッセージもらいたい~!」と興奮しながら夜勤で言った記憶があります(笑)

クールな先輩もその時ばかりは少し照れ笑いをして「ありがとう」と言ってくれました(*^_^*)

私は当時独身でお産も育児も経験していなかったですが、いつかそんな事をお母さんに伝えてあげられるようになったらいいな…と思っていました。

 

そして今こやぎちゃんを産んで育ててますが…その先輩の言葉の意味すこーしだけわかったような気もします(*^_^*)

なぜ「すこーしだけ」なのか…

こやぎちゃんのいる生活は毎日必死だけど、楽しくて充実しています。でもその先輩が言った「もっと嬉しい事」はこれから長い時間をかけて、もっともっとたくさん経験させてもらえるんだろうなあと思うからです。

「嬉しい」種類もこやぎちゃんの成長に合わせてどんどん変わってくるんだろうなと思うと、これからの育児、不安もありますが楽しみになってきます。

 あの時の先輩のメッセージが、今と今後の私の支えになってくれるだろうなと思います。

改めてそんな先輩と出会えた事に感謝と、私自身が育児を経験した上で、助産師としてお母さんに寄り添った関わりができるようになりたいなと思います。

 

長くなりましたが…たとえ小さな事でも育児を通して得られる「嬉しい事」を大切に、楽しんで育児していきましょう(*^_^*)